子供の巻き爪の原因や予防、知っておきたい治療法をご紹介
監修・執筆 永井院長
子供の巻き爪は先天的な要素が強いのですが、症状がない場合でも親御さんが子供の巻き爪に気づき、病院へ相談するケースが多く見受けられます。
巻き爪による痛みは少ないのに爪が食い込むことで出血し、はじめて巻き爪だと子供が自覚するということもあります。
最近は巻き爪の若年化傾向が見られ、大人だけではなく子供にも巻き爪が多くなっているのです。
子供の巻き爪はどのように予防・治療すればいいのでしょうか?
巻き爪の原因を含めて、子供の巻き爪について詳しく解説していきます。
目次
- 子供の巻き爪の原因
- なぜ子供の巻き爪が増えているのか
- 子供の巻き爪の予防方法
- 子供の巻き爪の予防方法1:アーチのサポート
- 子供の巻き爪の予防方法2:正しい身体の使い方の習得
- 子供の巻き爪の予防方法3:正しい爪切り
- 子供の巻き爪の予防方法4:早めの巻き爪矯正
- 巻き爪矯正を始めて30年、7万人以上の巻き爪矯正の実績
- まとめ
子供の巻き爪の原因
まず初めに一般的な巻き爪の原因は、歩き方や足の使い方、骨・関節の形状や変形(外反母趾など)、間違ったお手入れ(極端な爪の伸ばしすぎ、深爪)などが考えられます。
基本的に、趾(あしゆび)に正しく荷重していれば爪が巻くことはありません。
大人の巻き爪は主に「足の使い方」が原因になることが多いのですが、その背景にあるのは扁平足などの先天的な要素です。
そして子供の巻き爪の原因は、一般的な原因に加えて、先天的な要素(扁平足、第一中足骨短縮症など)、土踏まずを構成する筋肉の機能低下、靴の進化、屋外活動の機会減少などが考えられます。
子供が巻き爪になったことを「子供の爪を切りすぎたから」「子供にサイズのあった靴を買ってあげなかったから」とご自分を責める親御さんがいらっしゃいますが、それは違います。
確かに痛みが出た原因はその場合がありますが、子供が巻き爪になった原因は先ほど述べたように、子供の先天的な要素(扁平足、第一中足骨短縮症など)、土踏まずを構成する筋肉の機能低下、靴の進化、屋外活動の機会減少です。
なぜ子供の巻き爪が増えているのか
土踏まず(アーチ)の役割は衝撃を分散することですが、子供が外で遊ぶ機会が減ることで、土踏まずを構成する筋肉の機能低下が起こります。また、底の厚い衝撃吸収力の高い靴でも同様のことが起こります。
アーチが落ちると足の荷重位置が内側に移り、子供の巻き爪だけでなく、将来的には外反母趾の原因にもなるため、注意が必要です。
子供の巻き爪の予防方法
・アーチのサポート:インソール、筋力・機能の回復
・正しい身体の使い方の習得:膝が内側に入らないような歩き方や走り方
・正しい爪切り:深爪は厳禁だが伸ばしすぎは巻き爪を助長
・早めの巻き爪矯正
子供の巻き爪の予防方法1
アーチのサポート
趾(あしゆび)の運動と土踏まずのマッサージが最も効果があります。インソールやテーピングを併用するとさらに効果が上がります。
当院では巻き爪矯正と併せて、運動指導・セルフケア・インソール作成なども行っていますのでご相談ください。
子供の巻き爪の予防方法2
正しい身体の使い方の習得
子供の巻き爪とは直接的な原因ではありませんが、姿勢は重要なポイントです。姿勢が悪いと、見た目だけでなく、身体の様々な機能が低下します。
適切な運動で正しく身体を動かすことを身につけましょう。
子供の巻き爪の予防方法3
正しい爪切り
爪の切り方で巻き爪を予防することは出来ません。
伸ばしすぎると爪は丸まります。かといって深爪をすると、切り残した端の爪が食い込み、痛みだけでなく出血や化膿の原因にもなります。
爪は体重のかかり方(歩き方)で変形します。とくに子供(成長期以前の若年層)は早期の改善が必要なのです。
子供の巻き爪の予防方法4
早めの巻き爪矯正
子供の巻き爪はできるだけ早期に矯正してください。巻き爪を矯正することで、地面を踏む感覚が身につき、土踏まずの筋力が向上します。
また、子供のうちから正しい身体の使い方が身につき、姿勢改善にも役立ちます。
巻き爪矯正を始めて30年、7万人以上の巻き爪矯正の実績
ながい接骨院では、痛みのない巻き爪矯正を提供しています。
当院では、B/Sスパンゲ(ブレース)という薄いプラスチックプレートで行います。爪の表面にプレートを装着するだけなので、外科的な処置は一切行いません。
現在普及が進んでいるワイヤー治療や市販の矯正具の場合、爪が柔らかくて薄い子供には適しません。また装着するために爪を伸ばす必要があり、日常生活において様々な不便が生じます。しかし、B/Sスパンゲの場合、矯正期間中に爪を伸ばす必要が無く、短い爪に対しても矯正が行えます。
B/Sブレースは1990年代後半に日本に紹介されました。技術習得が非常に難しく、施術者の技量によって矯正効果や一枚当たりの装着期間にもかなりのバラツキがあり、ワイヤー矯正のように普及していないのが実情です。当院院長の永井正之は、1997年に技術者としてのライセンスを取得後、2001年に日本でも数少ない指導者ライセンスを取得。B/Sブレースの技術だけではなく、柔道整復師・アスレティックトレーナーとして、身体の使い方と巻き爪の関係に当初から着目してきました。巻き爪の矯正後、今までどこへ行っても治らなかった腰痛がたった2日で治った。という方も大勢いらっしゃいます。
爪は地面に対して水平に接地すれば、絶対に巻くことはありません。
多くの巻き爪の方の場合、趾(あしのゆび)が接地せずに浮いていることがほとんどです。この状態でスポーツを行ったり、ハイヒールを履いたりするから巻き爪が悪化するのであって、キツい靴=巻き爪になると言うことではないのです。
ながい接骨院では単に爪を開くだけではなく、動作や姿勢改善についての相談も無料で承っておりますので、ぜひご相談ください。
まとめ
近年では子供の巻き爪も増加傾向にあり、症状の悪化は痛みだけでなく姿勢が悪くなり身体の機能が低下するなど、早期の矯正が必要となります。
子供のうちに正しい姿勢や歩き方を定着させれば巻き爪の予防になります。
もしお子さんが巻き爪になってしまった場合は、できるだけ早く私たちのような専門家に相談しましょう。